デザイン
デザイン事務所としての仕事への取り組み方
大阪の守口市にある分譲地の不動産広告をデザインした時のお話しをさせて頂きます。
広告を制作するうえで私が今までに学んできた事をどのようにその広告に反映されているのを下記掲載の制作実績と一緒にご覧頂ければ幸いです。
アートとグラフィックデザイン
まず、デザインを解説する上で私自身のご紹介をさせて頂きます。
私がデザインに興味を持ったのは小学2年生の頃に母親に連れられて行った公園での写生大会でした。
その時に母から絵を描く時にまず主題になるモチーフを決めて絵を描くように教わりました。
それまでは気持ちを込めて描く事が大切だと思い感覚だけで絵を描いていたのですが、幼いながらもその指摘に納得するところがあったので素直に従いました。
その公園にある銅像がその公園の特徴でもあったのでその銅像を中心に構成した絵を描く事にしました。
でも銅像は綺麗な木々等と比べると味気がないので描いているうちに寂しい感じの絵になってしまいました。
その時さらに母からアドバイスを受けて銅像の後ろにある空に雲を入れたりして、空が銅像を引きたてるように、主題になるモチーフ以外の部分も丁寧に描きました。
それからしばらくして、その時に描いた絵が表彰されました。
そのおかげで絵を描く事にやりがいを感じる事ができ、デザインに興味を持つ事ができました。
でも当時の私は負けず嫌いの性格だったので、母親に言われたまま描いた絵が認められただけで、自分の力で描いた絵が認められた訳ではないと思っていたので、次は自分の力で何とか認められる絵を描きたいと思い美術の時間は無心で絵を描いていました。それから小中学校では陶芸クラブや美術部などに所属し、何度か賞を頂く事が出来ました。
しかし高校は就職難の頃でしたので電波通信学科のある高専に進学し好きな道ではない事を選択してしまいました。結局、就職前に高専を自習退学しイラストレーション科のある専門学校に行くようになりました。高専に在学中に絵を描いていないブランクがありましたが、何回かは学校で作品が表彰されたりしたのでこのクリエイティブな業界で仕事をやっていきたいという決意が固まり、デザインに関係する仕事をずっと行ってきました。長々となりましたが、こんな感じの経歴です。
それでは本題の今回の広告のデザインに移ります。
この広告のデザインをする上でまず考えたのは、この広告が告知される時期が新学期前であるので新学期前入居が可能な住戸をアピールした広告にする事でした。
いわばこの部分が絵を描く時の主題にあたります。
ここで大切なのは商業デザインの場合は求められている結果に繋がる事が大前提となっていますで自己満足で終わる見た目が綺麗なだけのデザインは必要とされないと言う事です。
現場の状況を把握し、この広告を見た方がどのようなアクションを起こし、どのようにして契約にまでつながっていくかのストーリーを考えながら広告のデザインを行わないと結果の出る広告には到底できないという言う基本原則のもとデザイン構成を考えます。
デザインありきの斬新で話題性のある広告を作り来場促進につなげるという方法もありますが、現代はネット社会でありますので広告をご覧になられた方が、期待を膨らませてWEBサイトをチェックして来場されるというアクションを想定したサイト対策と連動したデザイン構成が重要になります。
次にデザイン上こだわった点は以下の通りです。
中途半端なデザインというものは作りこみが雑です。良いデザインにしようと思うと写真の切り抜きから写真補正まで細部にわたってデザインにこだわる必要があります。まして単純なデザインになればなるほど微妙なバランスを何時間もかけて調整する事で完成度の高いデザインにする事が出来ます。
このように絵を描く事で学んだ事を取り入れながら、今の時代にあったグラフィックデザインを行うように心がけています。