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デザイン

小さな紙面サイズの広告のデザイン

紙面が小さいB5サイズの広告制作のご依頼を頂いた時、どのように考えてデザインを行ったのかをその時の事例を元に具体的にご説明させて頂きます。
グラフィックデザインの奥深さがわかる内容にしたいと思います。

B5サイズの広告のデザイン

今回の広告の内容は1区画の建築条件付き宅地の販売広告です。下記の画像がその時、制作させて頂いた広告になります。

広告のデザイン表面
B5サイズの広告 表面
広告のデザイン 裏面
B5サイズの広告 裏面

今回のお仕事ではいつものように広告をデザインする前にまず、現地調査を行いました。
現地調査を行ってみて分かった事は現地周辺のロケーションが敷地が広めの住宅が建ち並ぶ閑静な住宅街であると言う事でした。
この現地を見た時、現地周辺の美しい街並み写真をメインビジュアルにしてデザインを行いたいと思い、いろいろなアングルの写真を撮影しましたが、外壁が目立ちすぎたり生活感が出過ぎた写真になってしまい自分自身が満足できる写真といえるものが撮影できませんでした。
写真の色をセピア調にして使う事などを想定した撮影も試してみましたが、やはり満足のいく写真を撮影する事ができませんでした。
高所作業車を借りて撮影すれば魅力的な写真が撮影できると思いましたが、今回のご予算を考えると現実的でないので諦め、デザインの方向性を変更する事にしました。
そこで今回の物件は敷地が広いので自由設計で夢のあるプランが実現できる事をクライアント様の施工例写真数点を使って表現する事にしました。
紙面のサイズが小さい為、写真数点のコラージュで表現するとどうしてもパンチが弱いデザインになってしまうので109坪という文字をアイキャッチにする事で少しでも目にとまるような工夫をしています。
敷地109坪の高額な物件なのでデザインイメージもプレミアム感のある高級感を出す事でターゲット層のイメージにマッチするようにしました。
現場を調査して他の気づいた点は現地への誘導が分かりにくい場所がある点でした。この点は現地集客を考えた時、死活問題であるので広告の裏面に誘導用の写真を入れ、その写真で閑静な住宅街のイメージが伝わるようにしました。
次に物件サイトを掲載しているホームページをチェックしてみると周辺環境の詳しい情報が掲載されていなかったので買物、教育施設、公園等を写真で紹介する事によって暮らしやすい環境にも恵まれているメリットもしっかり伝えておく必要があると考えました。それは今回の案件が高額物件の為、チラシの配布エリアを少し広げる必要があったので現地周辺の事をご存知ない方にも現地周辺環境の魅力を理解してもらわないとお得感を感じてもらえないと思ったからです。
異なるタイプの間取りが2点準備されていたので参考プランとして2つとも掲載する事で自由設計の自由度を表現し、多くの方に共感してもらえるようにしています。地図には前述の周辺環境の写真以外の生活施設等もしっかり記載する事で便利そうな環境のイメージが伝わるように気をつけました。
そしてお客様にとって魅力的だと思って頂ける要素の優先順位を決めてレイアウトを行い、B5サイズという紙面の中で読みやすいようにデザインしました。
読みやすさを考えた時、まずターゲット層が読みやすい大きさの文字を使用したり、デザインは引き算と言われるように、分かりわすくシンプルにする事を常に意識しながらデザイン調整をしていく事で読みやすい広告になるように心がけました。

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