デザイン
目立つ広告
私は20年以上印刷業界・デザイン業界・広告業界でお仕事をさせて頂いておりますので、クライアント様から広告に対する考え方をお聞きする事が多々あります。
今回はクライアント様目線で折込チラシというものについて、過去に制作させて頂いたチラシ広告を事例に考えてみたいと思います。
目に止まる折込広告のデザイン
下記掲載の画像は大阪の香里園駅の近くで分譲された新築一戸建ての不動産広告をご依頼頂いた時の制作事例です。
チラシ広告のデザインを打合せしている時に、たくさんのクライアント様からよくお聞きするチラシそのものに対する根本的な要望2つをまずご紹介させて頂きます。
1つは「新聞に折り込まれているたくさんのチラシに埋もれてしまわないような目をひくデザインにして欲しい。」そして2つ目は「広告はクライアント様の会社自体の企業PRも兼ねているので、会社のイメージアップに繋がるような広告を制作して欲しい。」という事です。
今回の物件は駅近で敷地が広い為に物件価格が土地と建物を合わせて4,500万円を超える内容となっておりました。
消費者の方にとって目を引く不動産広告の基本は、価格にお得感があるかどうかが重要となってきます。
近隣の競合物件と価格帯だけで比較するとお得感が感じてもらえないので、この広告をご覧頂いた方に、この物件の価値を4,500万円以上に感じて頂けるようにグラフィックデザインで表現した広告を制作する事に致しました。
ターゲット層はニューファミリー層よりは上の35歳以上と想定して軽いデザインにならないように気を付けています。
目立つ広告にする為に斬新だが安っぽいイメージにしたくなかったので、モデルハウスの写真をモノトーンに加工し、黒色ベースのデザインに赤色とゴールドの文字でプレミアム感を表現しました。こうする事でおしゃれなデザイナー住宅を提供するクライアント様の会社自体のイメージアップも狙っています。さらにお客様が来場された時に期待どおりと思って頂けるように、物件イメージと広告のイメージがマッチするように現実とかけ離れた脚色をしない様に気をつけるなど現地のモデルハウスの写真だけを使用してグラフィックデザインを行いました。