印刷
広告代理店の仕事

2色印刷の広告

今回は印刷と製版の知識を活用しデザインさせて頂いた2色印刷の広告をご紹介します。

2色分解とダブルトーンで表現したデザイン

この時のご依頼はフルカラー印刷か2色印刷でとにかくインパクトのあるデザインを行って欲しいという内容でした。いつもより予算を抑えて費用対効果の高いものをご希望されていたので、表現方法はお任せ頂く事にしました。広告サイズはポスティングの時に折り加工が不要のA4サイズで制作する事にしました。A4サイズにする事でB4サイズのデザインよりもデザイン費も削減できます。また印刷部数によっては輪転印刷のB4サイズの方が安く印刷できる場合がありますが今回のデザインイメージと効果が上げれそうな必要部数を検討した結果、デザイン費と印刷費と紙代と加工費の合計金額がB4サイズの広告を制作する時の金額に比べても安い事からA4サイズで制作するのが妥当と考えました。
当社は広告代理店として広告代理業務(デザイン・印刷・加工・折込・ポスティングなど)の全てをお受けする事が可能な為、このように総合的な予算から最も費用対効果の高い広告活動をご提案する事が可能です。
次にデザイン構成を考える事になりますが、まず考えたのは2色印刷のテクニックを駆使してあまり見た事がないようなデザインを行いたいと考えました。
まずチラシの表面のデザインでは、今回の物件の特徴である制震・太陽光発電・モデルハウス分譲の3本柱を写真3点で表現する事にしました。
この際に太陽光発電の写真はシアン系の色で表現し、制震システムのイメージ写真はマゼンタ系の色で、モデルハウスの写真は2色印刷とは思えない4色刷りの印刷物に見える2色分解で表現する事で、物件の特徴がメリハリのある配色で視覚的に伝わりやすいようにしました。
その時の広告を下記に掲載していますのでご覧ください。
ちなみに下記チラシの中のリビングテーブルの色をご覧頂くと黄色が使われているように見えると思います。このように2色分解の手法を使うと、使う2色以外の色が使用されているように見える色域の幅を広げた表現が可能となります。
さらにシアン系の色とマゼンタ系の色を単色で表現すると色が浅くなりパンチがないのでモデルハウスの写真以外はダブルトーンで表現しました。

2色印刷のデザイン事例 表面
2色印刷のデザイン事例 表面
2色印刷のデザイン事例 裏面
2色印刷のデザイン事例 裏面

裏面の間取りの表現では土地の部分はマゼンタ系の色で統一する事で建物の間取りを見やすくしたり、モデルハウスの写真を2色分解で画像処理を行い、構造写真を2色掛け合わせの色で1色風に表現したりする事でグラフィックデザインで表現できる幅を広げるようにこだわっています。地図では色数を増やすために掛け合わせの色数のバリエーションを増やす等、見易さにも配慮したデザインを行いました。

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