印刷
広告代理店の仕事

広告の紙面サイズの決め方

以前にB4サイズの広告よりはひと回り小さいA4サイズのチラシを制作させて頂きました。
A4サイズの広告を制作する際、B4サイズの広告とは異なる様々な制約や印刷方法も検討する必要があります。今回はそう言った印刷に関するお話しをさせて頂きます。

印刷サイズで異なるメリットとデメリット

広告代理店である当社は様々な広告制作物を取り扱っています。その為印刷方法もその広告物に最も適した方法を採用する必要があります。今回はそういった印刷方法によって異なる様々なメリットやデメリットをご紹介させて頂きます。

因みに下記画像が今回デザインさせて頂いたA4サイズの広告の表面と裏面です。

広告の制作事例 表面
広告の制作事例 A4チラシ表面
広告の制作事例 裏面
広告の制作事例 A4チラシ裏面

A4サイズとB4サイズの広告の違いにはまず印刷方法にも違いが出てきます。
A4サイズは通常A判と呼ばれるサイズの紙が印刷できるオフセット印刷を使う事が多く、B4サイズの場合はロット数にもよりますがB判と呼ばれる紙を印刷できる輪転機と呼ばれる印刷機を使う事が一般的です。
輪転機は高速回転して印刷、乾燥を同時に行うので印刷の色が安定するまでに損紙と呼ばれる試し刷りの為の紙を余分に見ておかなくてはなりませんので部数の少ない印刷には不向きです。しかし1日で印刷が可能なので短納期には適しています。
オフセット印刷の場合は片面を印刷したら1日程乾燥させて裏面を刷り、同じく1日程乾燥させてから断裁や折加工を行いますので中4日程は印刷工程を考えてスケジュールを組む必要があります。しかし短納期をご希望の場合、サイズや部数にもよりますがオンデマンド印刷機で対応が可能な場合もあります。因みに写真集等のクオリティの高いレベルの印刷をお求めの場合にはグラビア印刷という方法もあります。このように印刷機によって納期や印刷費用が異なりますのでその当たりを把握した上での印刷のご提案が大切となります。
次に考えなくてはいけないのは出来上がった広告をどのように使うのかと言う事です。例えばポスティングに使いたいのであればB4サイズのチラシの場合はポストに入らないので2ツ折にする必要があります。そうなると折加工が必要となるので折加工費が別途必要となります。折りをお客様のところで行い、お客様自身がポスティングを行うのであれば折加工をしないで納品する事も可能です。同じくフリーペーパー折込を考えた場合、フリーペーパーの種類によっては折込めるサイズが異なりますので場合によっては折加工が必要ともなります。またフリーペーパーの場合は発行スケジュールも把握しておかなければなりません。このように使う用途やスケジュール等も把握した上でご提案を考える事で当初の予算内に収める事が出来ます。今回のチラシはそのような事も踏まえてご予算、納期、配布方法、掲載内容のボリュームなどの観点から総合的に判断してA4サイズで広告を制作する事になりました。
紙面が小さいせいで認知される効果が弱まる事が予想できたので、契約に結びつきやすい決定率を高める事ができる内容で広告をデザインしました。さらに少しでも認知度を高めるためにアイキャッチになるようなイメージ写真やイラストを使ってデザインを行っています。

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